歯科検診を受けましょう!

‘寝たきり’とならずに元気に寿命を全うしたい。これは誰もが願うことですよね。
 日本では、男性で男性で平均9年、女性で12年、病気や寝たきりの期間があると言われています。
 寝たきりの3大原因

・認知症
・脳梗塞や脳出血
・転倒して骨折(整形外科的な要因)

歯科検診を受けましょう!

 

 実は、この3大要因すべての確率を低くしてくれる重要なアクションがあります。
それは、「歯科を受診する」こと
「痛くなったから歯医者に行く」ではダメです。今すぐ行かなくてはいけません。
歯科検診を受けましょう!

 

1)認知症

 認知症の発症リスクは、歯の本数が少ないほど、咀嚼能力が低いほど、かかりつけ歯科がいないほど、高くなることが分かっています。歯を失うことによる認知症のリスク増加は1.9倍。逆の言い方をすれば、自前の歯を維持することができれば、認知症のリスクを半分にすることが出来るのです。

 

 リコード法においては、アルツハイマー型認知症を「屋根に36個の穴が開いた状態」に例えてこれを1つ1つ塞いでいくことで認知症の予防、早期改善が期待できると言われています。この36個の穴は、炎症・栄養障害・毒性という3分野に整理されるのですが、口腔内の問題は、歯周病という観点では炎症、そして歯のアマルガム充填物については毒性に該当します。

 

 歯周病については、以前は歯槽膿漏というじじ臭い名前がついていて、おじいちゃんの病気…というイメージでしたが、実は成人の7-8割、青春真っ盛りの20代でも7割がかかっています。確実に治療が必要な人に限定しても、なんと3割に及び、立派な国民病です。この歯周病、虫歯と違い、症状が進行するまで無症状の期間が長いというところも曲者です。アルツハイマー型の脳内でP.ジンジバリスという歯周病菌が検出されたことからも、認知症と密接な関りがあります。
歯科検診を受けましょう!
 口は、細菌が全身の血管に侵入する入口。歯周病菌が血管に入り込むことで全身に広がり、歯周病による炎症性サイトカインが、インスリンの働きを阻害します。歯周病を治療することで、血糖コントロール改善が期待できます。
 まったく無症状の時点から定期的な予防歯科受診が理想的ですが、これまで歯科に受診していなかった方でも、せめて糖尿病もしくは認知症と診断された時には受診するようにしましょう。

 

歯科検診を受けましょう!

 

 アルツハイマー型認知症では、脳内でアセチルコリンという神経伝達物質が欠乏することがわかっていますが、このアセチルコリンは咀嚼(かむこと)によって増加することが分かっています。逆に噛むという行為をしなくなる(口から食べなくなる)と、噛むための脳神経が萎縮するため。血流が低下することで脳細胞死が進み認知機能低下が進むと言われています。自前の歯が理想的であるものの、仮に自歯を失っていたとしてもしっかり?めるインプラントや義歯を使うことで、さらなる記憶力の低下が防げる可能性があります。

 

2)脳梗塞・脳出血
 心臓の血管が閉塞したり詰まる狭心症や心筋梗塞の発症確率も、自分の歯がどのくらい残っているかに影響を受けます。歯周病は細菌感染の一種で、口腔内の粘膜から体に入り込むことで全身の血管を老化させ、動脈硬化を進行させるためです。
血管イベントと自歯本数
自歯が 20-25本で1.94倍
15-19本で3.13倍
10-14本で3.41倍
10本未満は4.41倍

 

3)転倒→骨折

 自分の歯が20本以上ある人に比べて、19本以下で義歯がない人は2.5倍転倒しやすいと言われています。同じく19本以下でも、義歯があると転倒リスクは1.36倍にとどまります。もしあなたの家族が誤嚥性肺炎などで入院して、「食事が止められているから(必要ない)」という理由で入れ歯が外されたままビニル袋に入れられていた場合には、入れ歯を入れるようにしましょう。夜中は義歯を外していることが多いため、夜中にトイレに行く時にバランスを崩し転倒しやすくなる、とも言われています。体のバランスは、歯と足でとっています。
 歯科検診を受けましょう!
 いかに自分の歯を維持することが後半の健やかな人生に影響するか!
 認知症の親御さんのことを想ってホームページを読み始めたあなた。歯を残すという意味では、介護者であるあなた自身の戦いの火ぶたも既に切られています。親御さんだけではなく、あなた自身の予防歯科もすぐに予約を入れておいて下さいね。