レビー小体型5兆候


 今回は、レビー障害型認知症に代表的な5つの症状の特徴をお伝えします。

 

パーキンソン症状

 脳幹部という部位でドーパミンという成分が欠乏することで、手が震え(振戦)、関節の動きに抵抗が生じます。姿勢は、体全体が前かがみになり、歩行の歩幅が狭くなる‘小刻み歩行’が典型的です。どちらかというと表情に乏しくなり、活気がない雰囲気になることが多いです。進行すると、飲み込みにくい、水や食事をむせるなどの症状が出て、誤嚥性肺炎を引き起こします。意識障害もあいまって、一日の中で状態がよい時と悪い時の日内変動が大きいのが特徴です。

 

認知症症状

 パーキンソン病は脳幹部と言われる場所にレビー小体が出現しますが、レビー小体型認知症は、脳幹部だけではなく大脳にもレビー小体が出現し、そのために認知機能が低下すると言われています。レビー小体型に特徴的な点は、全体の8割と高率に症状の変動が見られる、というところ。これはこれから述べる傾眠も大いに関係しているかと思います。

 

傾眠

 ウツラウツラ寝ている状態を言います。昼夜逆転しているから昼間に眠くなるのではありません。夜も寝ていて、それでも昼間も眠いのです。このため、レビー小体型は‘意識障害型認知症’と呼ばれます。
 介護施設など、多くの高齢患者さんがいる場所を訪れると、その中に数人は車いすに座りながら目を閉じて眠っている方がいるものです。私が認知症セミナーで講義をすると、介護施設職員の方が「〇〇さんも××さんも、レビーだったんだ!とわかりました。」と腑に落ちたような表情をされます。

 

 

幻視

 脳の視覚に関する部位(後頭葉)の血流が低下することで、実際にはないものがリアルに見える状態を「幻視」と言います。人であったり虫や小動物だったりします。寝る直前や寝起きなど、薄暗くて意識がぼんやりしやすい時間帯に置きやすいと言われています。

 

薬剤過敏性

 パーキンソン病の方と見た目が似ている(どちらも手が震える、関節の動きが悪くなるなどのパーキンソン症状があるため)けれど、重要な違いがあります。それが、薬剤過敏性です。命に直結するほど重要な症状なので、必ず覚えておきましょう。