認知症、何科にかかるの?

 家族が認知症かも…となって医療機関を受診しようと思い立った時に思うこと。

 

認知症って、何科にかかればいいの?

 

認知症、何科にかかる?

 

回答:もの忘れ外来などがあればそちらへ。
   コウノメソッド実践医もお勧めします。

 

一般的に認知症で思い浮かぶ受診先といえば…

 

認知症、何科にかかる?

 

 私が認知症セミナーなどで参加者の方に挙手をお願いすると、それなりに分散して手があがります。

 

認知症というのは一つの病名ではない

 認知症は4つのタイプ(アルツハイマー,レビー小体型,前頭側頭型変性症,脳血管型)が代表的ですが、それ以外にも甲状腺機能低下症やビタミンの欠乏、硬膜外血腫や正常圧水頭症などによっても起こりえます。主にどの原因から来ている症状かによって、該当する科がきまってくるのです。
 ただ、それがわからないから診察を受けたいのであって、受診前にはやはり立ち往生してしまいますよね。
実状としては、手が震える、歩行が不安定になったなどの症状がある場合は神経内科へ、怒ったり暴れたりする場合には精神科へ、かつて脳梗塞などを起こして入院したことがある場合は脳神経外科へ、あまり深刻ではないけれどとりあえず相談してみようかという場合には日頃のかかりつけ医に相談する、ということが多いのではないでしょうか。

 

認知症を積極的に診ているとは限らない

 上の科だからと言って全ての医師が「よっしゃ任せて!」と認知症を診る気満々だとは…限りません。むしろ「うちの科に来ちゃうんだよな…」というボヤキが聞こえてきそうな姿勢で診療する医師にあたってしまう可能性も。認知症というのはクリアカットに科が分けられない隙間産業のようなもの。個々の先生に認知症を診る意欲があるかは、科だけでは判断できないのです。かかってはみたもののさっぱりやる気がなさそう…という場合には、通院先を変えるというのも一つの選択肢です。
 個人のクリニックでHPがある場合は、必ずしっかりと目を通しましょう。検査や治療に対する考え方、熱意、そしてコミュニケーションをとりやすい人柄かなど、多くの情報が事前に得られるはずです。

 

結局何科にかかればいいの?

・総合病院にかかる場合は、「もの忘れ外来」「認知症外来」と掲げていればそちらへ。
・通える範囲内にコウノメソッド実践医の医師がいれば、そちらにかかることもぜひ検討してみて下さい。コウノメソッド実践医は、実践的な認知症診療を行うことを表明した医師ですから。
・信頼しているかかりつけ医がいるという方は、まずその先生に相談してみるというのも悪くありません。認知症はまだまだ未開拓な分野ですから、必ずしも専門科にかかることがぜったい有利!と言い切れない側面があります。よい町医者は、自分を頼って通ってくれる患者さんのためなら、これまで詳しくなかった病気であっても、勉強して知識を身に付けようと努力してくれるものです。